ツール紹介

PubMedもarXivも、母国語で。英語の専門用語に置き換えなくていい論文検索

公開 約7分で読めます

論文を探すとき、いちばん時間がかかるのは、英語を読むことより「検索する言葉」を英語の専門用語に置き換えるところかもしれません。Factdockの学術論文検索なら、知りたいことを母国語で書くだけ。PubMedやarXivなど15の学術データベースを同時に検索し、結果も母国語で読めます。

ノートパソコンで文献を調べる医師

はじめに:論文検索で、いちばん時間がかかるところ

卒業論文や研究の下調べで、英語の論文データベースを使ったことはありますか。

英語を読むこと以上に大変なのが、検索する言葉を英語の専門用語に置き換えることです。

  • 「腸内細菌」は gut microbiota? intestinal flora? それとも microbiome?
  • 「床ずれ」は bedsore? pressure ulcer? pressure injury?
  • 「全固体電池」は all-solid-state battery? solid-state battery?

PubMedをはじめ、多くの論文データベースは英語で検索することを前提に作られています。母国語で質問することはできません。だから、まず頭の中で知りたいことを英語に訳し、さらにその分野で使われている正しい専門用語を探す必要があります。辞書に出てくる訳語が、論文で使われている言葉とは限りません。

本を読みながらメモを取って調べものをする学生

言葉の選び方ひとつで、出てくる論文はがらりと変わります。何度も検索し直して、やっと見つけた英語の要旨を、また辞書を引きながら読む。英語が母語でない研究者や学生にとって、これは毎日のように起きていることです。

英語が母語の人なら1回で済む検索に、何倍もの時間がかかる。その差は、研究の中身ではなく「言葉」から生まれています。

Factdockの学術論文検索:4つのステップ

※ この記事の画面写真は、それぞれスペイン語・ドイツ語・フランス語・中国語(繁体字)で表示したものです。どの言語でも、同じように使えます。

1. 知りたいことを、母国語でそのまま書く

「抗菌薬を飲んだあとの下痢に、整腸剤は効くのか知りたい」のように、ふだんの言葉で書くだけです。Factdockは109の言語に対応しています。論文の図やグラフを撮影して、そこから検索を始めることもできます。

2. 英語の専門用語は、Factdockが組み立てます

書いた内容から、Factdockが各データベースに合った英語の学術用語を組み立てます。組み立てたキーワードは検索の前に表示されるので、見て、足して、消すことができます。除外したい語も、母国語のまま入力できます。

検索のあとには「実際に検索した語」も表示されます。「この分野では、こう言うのか」と、英語の専門用語を覚える手がかりにもなります。

母国語の質問から組み立てられた英語のキーワードを、検索の前に確認・編集できる画面

3. 選んだデータベースを同時に検索。結果も母国語で

データベースは、1回の検索で最大5つまで選べます。同時に検索して、同じ論文の重複は1件にまとめます。

医学・生命科学、科学技術など分野ごとに並んだ学術データベースを選ぶ画面

結果の先頭10件は、タイトルと要旨を母国語に訳して表示します。英語の原題もそのまま並ぶので、論文を書くときにも正しく引用できます。DOIのリンクから出版社のページへ、オープンアクセス版があれば全文へ、そのまま進めます。

まずは10件をじっくり確認。さらに読みたいときは、続きの10件ずつ、その先の検索結果も確認できます。

論文のタイトルと要旨が、母国語の訳と英語の原文で並ぶ結果画面

4. 気になった論文は、Deep Readerで深く読む

結果のカードから、そのままDeep Readerで開けます。検索結果は元の画面に残るので、何本でも続けて読めます。

  • 全文を母国語に — 論文のページやPDFを、全文まで自然な母国語に訳します
  • 要約と専門用語の解説 — 要点を短くまとめ、専門用語には出典付きの解説を付けます
  • その論文は、今も通用する? — 論文が出た日より後に発表された論文・公的機関の発表・ウェブ記事を検索し、新しい知見や変更がないかを照らし合わせます
  • 出典と公開日を必ず表示 — 照らし合わせた結果は、出典のURLと公開日が確認できたものだけを表示します

「10年前のこの論文、今の結論は変わっていない?」という確認まで、母国語のまま進められます。

論文の要約・専門用語の解説・公開後の新しい情報との照合が、母国語で並ぶDeep Readerの画面

検索できる15の学術データベース

分野ごとに、次の15のデータベースから選べます。

医学・生命科学

  • PubMed — 米国国立医学図書館(NLM)が提供する、医学・生命科学の文献データベース。医学の研究を調べるなら、まずここ
  • Europe PMC — ヨーロッパの生命科学の文献データベース。全文が読める論文やプレプリントも多く含みます
  • ClinicalTrials.gov — 世界の臨床試験を登録したデータベース。進行中の試験も探せます
  • J-STAGE — 日本の学会誌・論文誌を公開している電子ジャーナルのサイト
  • CiNii Research — 日本の論文・研究データ・研究プロジェクトをまとめて探せる検索サービス

分野をまたいで探す

  • OpenAlex — 世界最大級の、無料で公開された学術文献のデータベース
  • Semantic Scholar — 研究者向けの学術検索エンジン。分野を問わず幅広い論文を収録
  • CrossRef — 論文のDOIを登録している国際的な機関のデータベース。出版社が登録した論文の情報を探せます
  • DOAJ — 査読つきのオープンアクセス学術誌を集めたディレクトリ。無料で読める論文を探すときに

科学技術

  • arXiv — 物理学・数学・情報科学などのプレプリント(査読前の論文)を公開するサーバー
  • OSTI.gov — 米国エネルギー省の研究成果・技術報告書
  • NASA NTRS — NASAの技術報告書・研究論文

環境・データ

  • Zenodo — 欧州原子核研究機構(CERN)が運営する、論文や研究データの公開リポジトリ
  • GBIF — 世界の生物多様性データをつなぐ国際的なネットワーク
  • PANGAEA — 地球科学・環境科学の研究データを公開する、ドイツのデータライブラリ

獣医学・動物科学を調べるときは、PubMed・Europe PMC・DOAJ・GBIFをまとめて選べる「獣医・動物科学」のグループも使えます。

迷ったときは、目的から選ぶのがおすすめです。医学ならPubMedとEurope PMC、無料で読める論文を優先したいならDOAJ、新しい研究をいち早く知りたいならarXivやEurope PMCのプレプリント、という組み合わせです。

英語が母語でない研究者・学生にとって、うれしいところ

  • 専門用語を英語に置き換える手間がない — 組み立てたキーワードは見て直せるので、狙いから外れません
  • 要旨を母国語で読んで、読むべき論文を選べる — 全部を英語で読む前に、当たりをつけられます
  • 英語の原題と並んで表示される — 引用や、指導教員・共同研究者との共有もそのまま
  • 英語の専門用語が身につく — 「実際に検索した語」から、その分野での言い方が分かります
  • 読むべき論文を、全文まで母国語で — Deep Readerで全文の訳と、公開後の新しい情報まで確かめられます

こんな方に使っていただきたいです

  • 大学生・大学院生のみなさま — 卒業論文・修士論文・博士論文の先行研究探しに
  • 研究者のみなさま — 専門外の分野の動きを、短い時間で見渡したいときに
  • 医師・歯科医師・獣医師・看護師・薬剤師など、医療に関わるみなさま — 臨床の疑問を、新しい文献で確かめたいときに
  • 企業の研究開発・知的財産のみなさま — 新しいテーマの下調べや、技術の動きの確認に
  • 英語以外の言語で調べたいみなさま — 入力も結果も、自分の言葉で

料金

プランは月額$9から。まずは気軽に試してみてください。詳しい料金は、料金プランのページでご案内しています。

おわりに

世界の研究の多くは英語で発表されています。でも、それを探して読む人の多くは、英語が母語ではありません。

「英語の専門用語が分からないから」と、大事な論文を見落とさないように。まずは、知りたいことを母国語で書いてみてください。

※ 訳は内容をつかむためのものです。引用や大切な判断の前には、必ず原文をご確認ください。

よくある質問

PubMedを日本語で検索できますか?

できます。知りたいことを日本語で書くと、FactdockがPubMed向けの英語の学術用語を組み立てて検索し、結果の先頭10件はタイトルと要旨を日本語に訳して表示します。続きの10件ずつ、その先の結果も確認できます。日本語のほかにも、あなたの母国語を含む109の言語で、同じように検索できます。

英語の検索式や専門用語を知らなくても使えますか?

使えます。英語のキーワードはFactdockが組み立て、検索の前に確認・追加・削除ができます。検索のあとには、実際に検索した語も表示されます。

どのデータベースを検索できますか?

PubMed、Europe PMC、ClinicalTrials.gov、J-STAGE、CiNii Research、OpenAlex、Semantic Scholar、CrossRef、DOAJ、arXiv、OSTI.gov、NASA NTRS、Zenodo、GBIF、PANGAEAの15のデータベースから、1回に最大5つまで選んで同時に検索できます。

見つけた論文を全文で読めますか?新しい研究と比べることはできますか?

結果のカードからDeep Readerで開くと、論文のページやPDFを全文まで母国語に訳し、要約と専門用語の解説を表示します。さらに、論文が出た日より後の論文や公的機関の発表を検索し、新しい知見がないかを出典と公開日付きで照らし合わせます。

無料で読める論文だけを探せますか?

「オープンアクセスのみ」に絞り込んで検索できます。オープンアクセスの学術誌を集めたDOAJを選ぶのもおすすめです。

料金はいくらですか?

プランは月額$9から、気軽にご利用いただけます。詳しい料金は、料金プランのページをご覧ください。

PubMedもarXivも、母国語で検索してみませんか。

15の学術データベースを、母国語のまま同時に検索。英語の専門用語はFactdockが組み立てます。